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【書評】『日本史こぼれ話』の魅力を徹底解説!歴史学者が紡ぐ逸話
1. 著者紹介 笠原一男(かさはら かずお) 1916年6月2日長野県南佐久郡北牧村(現小海町)生まれ、2006年8月19日没(90歳)。 旧制千葉県立東葛飾中学校、旧制新潟高等学校を経て、1941年東京帝国大学文学部国史学科卒業。 東京帝国大学史料編纂所に勤務し... -
【書評】歴史をつかむ技法|暗記から思考力へ変わる日本史の新しい学び方
【歴史を「暗記」から「考える」教科書に変える方法】 歴史の授業って、昔の年号や用語をひたすら覚えるだけになっていませんか? 山本博文さんの『歴史をつかむ技法』は、そんな常識をくつがえす一冊。 例えば「鎌倉幕府の成立は本当に1192年?」「『幕府... -
【書評】小野篁:知られざる魅力と歴史|平安時代の天才詩人の足跡
小野篁の概要と歴史的重要性 平安時代初期から前期にかけて活躍した小野篁(おののたかむら)は、延暦21年(802年)に生まれ、仁寿2年(852年)に51歳でその生涯を閉じた漢学者・詩人・官僚です。 彼は嵯峨天皇から仁明天皇、文徳天皇に至る六代の天皇に仕... -
【書評】:「栄西 日本人のこころの言葉」を読む:日本仏教の伝統と革新
日本仏教の歴史において、鎌倉時代に活躍した栄西(1141-1215)は伝統を受け継ぎながら新しい風を吹き込んだ重要な宗教者である。 臨済宗の祖として知られる栄西は、禅の普及、厳格な戒律の重視、茶の効能の紹介など多方面にわたる活動を通じて、日本の宗... -
【書評と考察】「吉田松陰と松下村塾のすべて」 幕末維新の真髄を読む
読み応えのある本でした。 そして、表題にあるように吉田松陰について、複数の専門家が詳細に調べこんだ内容に満足感を持ちました。 その反面、知識をある程度持っている人には良書だが、入門書としては手ごわいかもしれないとも感じました。 まず、この本... -
書評:神野志隆光『「日本」とは何か』―国号が映す歴史的アイデンティティの変遷
国号「日本」の不思議とその核心 「日本」という国号は、古代から現代まで使い続けられてきたのに、なぜ「日本の意味は?」と聞かれると誰も明確に答えられないのか。 学校でも教えられず、明治維新で近代国家が形作られる際ですら、その意義を深く問われ... -
KGBスパイ式記憶術の書評|記憶力向上法と日常生活で役立つテクニック
『KGBスパイ式記憶術』は、あなたの脳を鍛える最強の一冊! 『KGBスパイ式記憶術』は、ロシア諜報機関で実際に使用されていた記憶術を紹介する一冊です。 スパイ養成学校で行われるトレーニングをベースに、具体的な演習や心理学的手法が満載。 読者は楽し... -
書評:遠山美都男著『壬申の乱』|天武天皇の中央集権化と壬申の乱の歴史的意義
遠山美都男氏の『壬申の乱』は、古代日本最大の内乱とされる壬申の乱(672年)を、従来の通説に挑む形で再検討した意欲的な著作です。 本書は、単なる王位継承争いとして語られがちな壬申の乱を、日本律令国家形成への重要な契機として位置づけ、その歴史... -
「ごんぎつね」で鍛える子どもの読解力—行間を読む力の重要性と育成法
『ごんぎつね』は、新美南吉が描いた名作で、子どもの読解力を育てるのにピッタリな教材です。 特に「行間を読む力」を鍛えることで、物語の深い意味や登場人物の心情を理解するスキルが身につきます。 この記事では、『ごんぎつね』を題材に、行間を読む... -
AI時代における読解力危機:教科書が読めない子どもたちと労働市場の未来
このブログは、『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の書評を基にしています。 新井紀子の著者紹介 新井紀子(あらい のりこ)氏は、日本を代表する数学者であり、国立情報学研究所の教授として活躍してきた人物です。 彼女は「ロボットは東大に入れるか...