思想史– category –
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【書評】「神道とは何か 神と仏の日本史 」神道の本質に迫る歴史的探求
「神道とは何か」――この問いかけは一見シンプルでありながら、実は極めて複雑な歴史と思想の探求へと私たちを導く。 伊藤聡氏による『神道とは何か 神と仏の日本史 増補版』(中公新書)は、 この問いに正面から向き合い、日本における「神道」の歴史的形... -
【書評】:「栄西 日本人のこころの言葉」を読む:日本仏教の伝統と革新
日本仏教の歴史において、鎌倉時代に活躍した栄西(1141-1215)は伝統を受け継ぎながら新しい風を吹き込んだ重要な宗教者である。 臨済宗の祖として知られる栄西は、禅の普及、厳格な戒律の重視、茶の効能の紹介など多方面にわたる活動を通じて、日本の宗... -
【書評と考察】「吉田松陰と松下村塾のすべて」 幕末維新の真髄を読む
読み応えのある本でした。 そして、表題にあるように吉田松陰について、複数の専門家が詳細に調べこんだ内容に満足感を持ちました。 その反面、知識をある程度持っている人には良書だが、入門書としては手ごわいかもしれないとも感じました。 まず、この本... -
書評:神野志隆光『「日本」とは何か』―国号が映す歴史的アイデンティティの変遷
国号「日本」の不思議とその核心 「日本」という国号は、古代から現代まで使い続けられてきたのに、なぜ「日本の意味は?」と聞かれると誰も明確に答えられないのか。 学校でも教えられず、明治維新で近代国家が形作られる際ですら、その意義を深く問われ...
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