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【中公新書】『日本史の論点 邪馬台国から象徴天皇制まで』|書評
結論:あなたが学校で覚えた日本史の「常識」、実はもう古いかもしれません。 「鎌倉時代は『いい国つくろう』の1192年に始まる」という私たちが学校で習った日本史の常識が、 実は最新の研究では主流ではなくなっていることをご存知でしょうか? 日本史の... -
【書評】「神道とは何か 神と仏の日本史 」神道の本質に迫る歴史的探求
「神道とは何か」――この問いかけは一見シンプルでありながら、実は極めて複雑な歴史と思想の探求へと私たちを導く。 伊藤聡氏による『神道とは何か 神と仏の日本史 増補版』(中公新書)は、 この問いに正面から向き合い、日本における「神道」の歴史的形... -
【書評】小野篁:知られざる魅力と歴史|平安時代の天才詩人の足跡
小野篁の概要と歴史的重要性 平安時代初期から前期にかけて活躍した小野篁(おののたかむら)は、延暦21年(802年)に生まれ、仁寿2年(852年)に51歳でその生涯を閉じた漢学者・詩人・官僚です。 彼は嵯峨天皇から仁明天皇、文徳天皇に至る六代の天皇に仕... -
【書評と考察】「吉田松陰と松下村塾のすべて」 幕末維新の真髄を読む
読み応えのある本でした。 そして、表題にあるように吉田松陰について、複数の専門家が詳細に調べこんだ内容に満足感を持ちました。 その反面、知識をある程度持っている人には良書だが、入門書としては手ごわいかもしれないとも感じました。 まず、この本... -
書評:神野志隆光『「日本」とは何か』―国号が映す歴史的アイデンティティの変遷
国号「日本」の不思議とその核心 「日本」という国号は、古代から現代まで使い続けられてきたのに、なぜ「日本の意味は?」と聞かれると誰も明確に答えられないのか。 学校でも教えられず、明治維新で近代国家が形作られる際ですら、その意義を深く問われ... -
GHQ史観打破×男系継承堅持:西尾幹二『日本の希望』が照射する令和日本の針路【書評】
筆者紹介 西尾幹二(1935-2024): ドイツ文学者・保守派論客。 ニーチェ研究を基盤に、歴史認識や皇室問題を中心に戦後日本の精神風土を批判。 1997年「新しい歴史教科書をつくる会」初代会長として歴史修正主義の旗手となり、リベラル陣営からは「排外的... -
【書評】「封建制の再編と日本的社会の確立」:戦国から幕末までの日本社会を描く
著者紹介 『封建制の再編と日本的社会の確立』の著者、水林彪(みずばやし たけし)氏は、日本法制史を専門とする歴史学者です。 1947年生まれで、東京都立大学名誉教授および早稲田大学名誉教授を務めました。 日本中世から近世にかけての法制度や社会構... -
坂井孝一著『承久の乱』書評|武士政権確立と後鳥羽上皇・実朝の再評価
坂井孝一著『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』は、鎌倉時代初期に起きた承久の乱を新たな視点で描いた歴史書です。 本書は、従来「朝廷対幕府」という単純な対立構図で語られてきたこの事件を、日本史における「武士政権確立」の転換点として再評...
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